口は災いの元、ではなくメールは災いの元？

昔からのことわざに、「口は災いの元」というのがあるけれど、現代の世の中においては、
「メールは災いの元」じゃないのかな、と私は思います。
というのも、不倫って、やっぱり普通の恋愛以上にメールに依存する部分が大きいと思うからです。

休日や、家にいる時間は電話は絶対できないし、会う時間を見つけるのも、至難の業。
普段、二人の愛を確かめるための唯一のツールは、たぶんみんなメールしかないと思います。
わたしはＷ不倫を始めてから一年になるのですが、毎日毎日、彼とのメールに振り回されて、気が狂いそうです。

彼は、とってもシャイな人で、もちろんわたしはそんな彼に惹かれたのですが、
当然、「好きだ」とか、「愛してる」といった、甘い言葉は聞いたことがありません。
「そばにいてほしい」とすら言われたことがないので、彼が本当にわたしのことを好きなのか、
私は彼にとって必要な存在なのか、いつもいつも不安な気持ちでいっぱいです。
言葉ではいくらでも嘘がつけるから、二人の愛を陳腐な言葉で汚したくない、というのが彼の気持ちのようです。

でも、やっぱり女心としては、確信が持てるように、たまにで良いから言葉にして欲しいもの。
私の彼は　今仕事もプライベートでも大変なので、私どころじゃないとは分かっていて、ずっとそれを配慮して我慢してたのに、その気持ちが昨日、噴火してしまって…
メールで、彼に、「私のこと本当に好きなの？好きなら言葉で示してよ」と送りつけてしまいました。

しかも、彼が自宅にいる時間帯だと分かっているのに、です。
今は後悔の嵐です。
メールや言葉って、受け取った時の状況・心境で、受け止め方が違ったりしますよね。

大変なときにそんな風に負担になるようなことを言われたら、だれだってうざいと感じるに決まっているのに、
つい、抑えきれずにメールを送ってしまった…
メールは、いつでもどこでも送れる分、しかも、実際に面と向かって口に出さない分、簡単に言葉にできてしまいます。
だから、「メールは口以上に物を言う」「メールは災いの元」だと思うのです。